ビッグコミックオリジナルで2022年10月から2023年1月まで連載されていたときから大変感銘を受けていた「もものこと」。3月30日に単行本が発売されるのが待ち遠しく、予約して購入しました。
メスのテリア犬「もも」と余命わずかな高齢者「刈田有三」との深い絆を描く物語です。
私が特に感動したのは、「刈田」が「もも」を飼ってくれる家を探し歩いているうちに、不審者と間違われて警察に職務質問を受けた際に倒れてしまい、「もも」とはぐれた後のこと。保健所で再会したときの「もも」の大層喜ぶ姿が心に残ります。人間とペットとの関係はこうありたいものだなと感じ入りました。
愛犬家でなくても、ペットを飼う人にはぜひ読んでいただきたいと思う珠玉の作品です。
ビッグコミックオリジナルという小学館のマンガ雑誌では、毎号業界用語クイズというのが掲載されていて、2021年9月20日号では林業編として「なすび伐(ぎ)り」が取り上げられていました。
その解説によると、木材を伐採する際に一部を抜き切りする択伐(たくばつ)の一種で、大きく実ったものから摘む野菜のナスの収穫になぞらえた呼び名であるということです。
「なすび伐り」は三重県熊野市の伝統林業で、三重県熊野農林事務所のホームページにはこのなすび伐り林業が行われている地区が地図で示されています。
この施業方法は、大きな木だけを抜き切りするため、山肌が露出しないといった利点がある反面、高い技術力を必要とするためか、施業する林業家は減少しているようです。
昭和40年(1965年)に週刊少年マガジンに連載された「半魚人(はんぎょじん)」というマンガは、私の心に強く残る恐怖作品です。
この連載期であれば私は小学2年生で、まだ週刊少年マガジンを定期購読していなかったと考えられるので、おそらく翌年(1966年)の別冊少年マガジンで読んだのだろうと思います。
その当時、少女マンガの「へび女」も怖かったですが、この半魚人には より強烈な印象が残りました。
人類最後の日の到来に備えて、人を魚化する目的で 主人公の兄が主人公の友人に手術を施そうとする際、口や目をナイフで裂いていく場面がとても恐ろしく感じられたものです。
うちにある復刻版 少年マガジン大全集 第2巻(不滅の黄金シリーズ編)にこの作品が収録されていて、これを久しぶりに読み返すと、小学生当時の怖い思い出が蘇ってきました。
伊賀タウン情報YOUに、名張市出身の女優 宮﨑優さんが、週刊少年サンデー2020年46号(10/28号)表紙にとの記事が出ていたので、同誌をAmazon kindle電子版で購入しました。
週刊少年サンデーの表紙は、以前乃木坂46の白石麻衣さんが登場するなど有望な方が取り上げられるポジションで、画期的なこと。表紙に続くグラビアも、海辺の旅館の一人娘に扮した自然な姿がとてもよかったと思います。
同誌によると宮﨑優さんは「CM・ドラマで注目度急上昇中!! 三重県出身のピュア女優」とされており、この期待に応えて今後も大いに活躍してほしいものです。
深夜ドラマで実写版の「恐怖新聞」(2020年8月~全7話の予定)が放映されています。今回のテレビドラマは主人公が女子大生に代わっているとのことで、どんな展開になるのか私には想像もつきませんが、これをきっかけにマンガのほうの恐怖新聞が思い起こされました。
そこで、この比類なき恐怖コミックの名作を探してきて、記憶をたどってみました。
このマンガは週刊少年チャンピオンに連載されていた つのだじろう氏の作品で、怖がりながらも夢中で読んでいたように思います。私が小学生ぐらいのときかと思っていたのですが、今 連載時期を調べてみると1973年~1975年となっているので、高校生のときのものとわかりました。記憶というのは曖昧なものです。
この作品の肝は「普通の人には読むことができない恐怖新聞というのを1回読むごとに命が100日縮まる」というところで、この新聞で知らされる事件の真相や予言めいたことを軸に、主人公である男子中学生 鬼形礼(きがた れい)の様々な恐怖体験が描かれています。
その中でも、私が印象に残っているのが「名投手怪死(真言ののろいがえしの術)」というエピソード。プロ野球の東京ギャランツで不遇な扱いを受けたピッチャーが自殺し、その妻が丑の刻まいりによって、間接的にせよ夫の自殺の原因を作った同球団の選手に復讐しようとした物語になっています。最後に真言ののろいがえし(鬼形礼はこれを丑の刻まいりの呪いを解く方法と思っていた)を受けて丑の刻まいりが無力化され、復讐を目論んだ妻のほうが打球を受けて死んでしまうという終局を迎えます。丑の刻まいりで死ぬべき悪者が生き残った理不尽さに憤りを覚えたものでした。
また、マンガの最終話も大変深い内容で、鬼形礼が厳しい選択を求められ、悲しい結末に導かれたのが 心に残っています。
疫病除けの守り神とも言うべき妖怪アマビエ様。水木しげるさんが描いた原画が注目を集めているとのことなので、水木さんの代表マンガ「ゲゲゲの鬼太郎」でも取り上げられているだろうと思い、探してみました。
そうしたところ、アニメ第5シリーズの第26話「妖怪アイドル!? アマビエ」(2007.9.30放送)に登場していることが判明。
DVDをレンタルして、そのエピソードを見たところ、妖怪アマビエ様は「アイドルを目指す予言者で、その姿を絵に写すと健康になる」というとても元気なキャラクターでした。
その明るさで、新型コロナウイルスを吹き飛ばしてほしいものです。
以前、三重県南部の紀北町(きほくちょう)に住んでおられた元町夏央さん(現在は奈良県東吉野村に在住らしいです)がコミックの新刊「紀伊半島 海町ごはん」を出版されました。伊賀市平野西町にある岡森書店 白鳳店でサイン色紙展示の横に平積みされていたのを買ってきました。
このコミックの元になった「南紀の台所(1~4巻)」は紀北町での生活を生き生きと描かれたものでしたが、今回のも紀北町の新鮮な魚などを中心に地元の食材を生かした料理を、リアルに そしてとても美味しそうに表現されています。表紙にある串に刺した魚は隣町 尾鷲市梶賀(かじか)のあぶり、小魚の燻製のようです。