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2024年5月15日 (水)

JR関西本線 島ケ原トンネル上から撮影した気動車

 過去に気動車の車内から撮影した動画とGoogleマップを合わせ見ていて、JR関西本線島ケ原駅月ケ瀬口駅との間に、トンネル上から気動車を撮影できるスポットがあることがわかったので、先日(2024.4.26)撮影に行ってきました。そのときのYouTube動画は次のとおりです。

【YouTube動画↓】

120_20240427144501

 この島ケ原トンネルは、1897(明治30)年11月に関西鉄道株式会社が建設したもので、その上部を見るだけでも石材を使用した風格あるトンネルであることが窺われます。

 (財)鉄道総合技術研究所 小野田滋氏による「わが国における鉄道トンネルの沿革と現状-旧・関西鉄道をめぐって-(第8回日本土木史研究発表会論文集1988年6月)」という論文によると、他の二つのトンネル(大河原小トンネル、大河原大トンネル)とともに、広軌の規格により建設されたわが国最初の鉄道トンネルであるとのことです。

【島ケ原トンネル画像↓】

Photo_20240427144501 Photo_20240427144502

【JR関西本線を中心としたルート概要図↓】

2024426

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コメント

貴重な論文のご紹介ありがとうございます。興味深く拝見していました。

島ケ原トンネルが出来た明治の末期は、広軌(=標準軌)への改軌論争華やかし頃だったようで。結局、改軌は実現せず、狭軌のまま車両を大型化する方向で落ち着いたようです。その際、狭小な加太トンネルを通れるようにと、現在の車両限界の高さと幅(3000mm)が決まったらしいと、真(まこと)しやかな噂を聞いたこともあります。

もっとも、関西本線を標準軌化の過程で3線軌条化するには、軌道中心線が「左右いずれかにずれる」関係で、ホームや切通しなどを改良する必要がある区間もあるでしょうし、トンネル内は4線軌条化が必須だと思います。

moni5187さん、コメントありがとうございます。

関西本線の電化が進まないのは、今もこのトンネルの狭小性によるところが大きいと 思いますが、明治時代も同じことだったらしく、関西鉄道株式会社は取締役支配人を欧米に派遣し、ロンドン地下鉄の第三軌条方式による電化の研究を進めていたという文献が残されています。

現行の架線のある電化ならトンネルの底を掘る工法が考えられますが、今となっては、架線が不要な燃料電池車両やリチウムイオン電池車両の投入による大阪名古屋間の直通が現実的と考えています。

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