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2023年5月25日 (木)

書籍「芭蕉の言葉 【おくのほそ道】をたどる」

 こうした芭蕉の旅を中心に据えた書籍を中学生ぐらいに読んでいたら、私の俳句に対するアレルギーも軽減されていたのではないかと少し残念な気持ちになります。

 私が50年以上も前に学んだ旧上野市の小学校、中学校では、夏休みの宿題に俳句を何句提出せよというノルマがあって、これが多くの児童・生徒が俳句に対して距離を置く遠因になっていると思われるからです。

 芭蕉の生誕地である伊賀において、子どもの頃から俳句にふれさせようとの方針はわからないでもないですが、芭蕉の俳句にある旅の心を理解できないような年齢の子どもに、ただ五七五という形だけの俳句を、ノルマを設けてまで作らせる必要があるのでしょうか。

 実際におくのほそ道の経路をたどるのは無理だとしても、まずは本書に紹介されているような旅の中での風景を、写真や動画で鑑賞することから入るのが大切かと思います。

 本書によると、芭蕉は「たびねして我句を知れや秋の風(読者よ、じっさいの旅を経験してわが句を鑑賞してほしい)」と述べているとのことですので、本当に伊賀として「芭蕉さん」と尊崇する思いがあるのならば、教育の現場において子どもに俳句づくりを強制するのでなく、旅の心を学ぶことから始めてほしいものです。

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コメント

たしかに、小学校の時に夏休みの宿題に「俳句」があったのを覚えています。
夏休みの宿題に俳句が出るのは、はたして「伊賀市」だけなのか?と、ふと疑問が生じ、"夏休みの宿題" "俳句" 県名 をキーワードにネット検索してみました。確認できたのは、俳都松山宣言の愛媛、大阪、岩手、三重、岐阜、静岡、東京、宮城、etc。全国各地(全都道府県?)どこかの小中学校で出されているようです。
もしかしたら夏休みの宿題に俳句が出るのを、お国自慢にしているのは「伊賀市」だけかもで、それはそれで良いことだと思います。

私は「夏休みの友」とか、とにかく宿題が大嫌いだったので、俳句も宿題のひとつで嫌いになったということです。
子どもの頃に季寄せとか知っていたら、もっと取っつきやすかったのですけどね。

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