観光のトレンドとなるキーワードは
サンデー毎日2023年1月1日・8日号の2023年を予測する特集記事で、商品ジャーナリスト 北村森氏による「人を呼ぶ観光のキーワード」が取り上げられていました。
そのキーワードとは「なにそれ?」「わざわざ」「タイパ(タイムパフォーマンス)追求」の3つで、「なにそれ?」は驚きがあること、「わざわざ」は現地でふるさと納税を選べるようなその地に赴いてもらう仕掛けがあること、「タイパ追求」は費やす時間に比して満足や驚きが大きいことというものです。
「タイパ追求」については、北海道の紋別空港に40分間だけ滞在するツアーがあって、この短い時間に地元の方々が手厚く来訪者をもてなすという事例が紹介されています。短時間に濃密に来訪者を歓迎して満足度を高めるという作戦は、観光客の滞在時間が短いとされる伊賀市において観光戦略の参考になるようにも感じます。
こうした近頃のトレンドを見る中で、20年近く前にシンガポール政府の方が「ありきたりは生き残りのオプション(選択)ではない」「例外的に優れたことをやらないと生き残れない」と語っていたのを思い出しました。
(↑出典:いらすとやさん)
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「タイパ」って去年の新語大賞だったとは、つゆ知らずでした。教えていただきありがとうございます。旅行に例えますと、大阪へ名阪+西名阪+阪神高速もしくは国道25号のみで行く?。東京へは新幹線もしくは在来線や夜行バスで行く?。北海道へ飛行機もしくは太平洋フェリーで行くの?。の違いのように思います。
その昔は、市内への観光客は大都市に近すぎて、なかなか泊まりがけでは来てくれない、と聞いたことがあります。近年は、立派な高層の観光ホテルがいくつも出来ていますから、それなりに需要があって滞在客も増えたのでは?。
投稿: moni5187 | 2023年1月 6日 (金) 17時44分
moni5187さん、コメントありがとうございます。
伊賀市の観光でタイムパフォーマンスを高めるとなれば、東京・大阪・名古屋からの弾丸ツアーみたいなものを企画して、伊賀市での滞在1時間ぐらいの間にこれでもかというぐらい思い切りのよいサービスをすることかなと思います。観光客の方に行くだけでこんな大変な思いをしたけど面白かったと他の人に話してもらえるような企画を長期継続的に打ち出すのがよいのではないでしょうか。たとえば、各県で国民体育大会が開催されるとき、開催県が用意するグルメをはじめとした様々な工夫を凝らしたもてなしが参考になると考えます。
宿泊施設に関しては、旧栄楽館を中核とした相生町の「NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町」が魅力的ですが、肝心の伊賀市民にあまり浸透していないのは少し課題かなと感じています。
投稿: dawn | 2023年1月 6日 (金) 21時04分
『短時間に濃密に来訪者を歓迎して満足度を高めるという作戦』
的確でとっても分かりやすい。
忍者市駅の周りに宿泊施設ばかり建ててもなぁ??
図書館とホテル、おまけに
忍者体験施設とサウナ付きホテル??
なんか、方向性についていけない城下町人間がそこここにいるんですけど…
どこへ行くの、伊賀市!
自分らで考えて提案しても、聞いてくれないって、
わたしら置いてきぼりな気がするって声も聞こえるし、
10年前の勢いを出したいけど体力的に自信もなくなってきたし、、、
でも「短時間の濃密な歓迎」ならできるかも(笑)。
そして、欲を言えばリピーターになっていただき、
伊賀のファンになってもらえればうれしい。
投稿: kuro&hana | 2023年1月 9日 (月) 12時32分
kuro&hanaさん、いつもコメントありがとうございます。
伊賀市が本当に観光で生きていくのなら、長期、継続、大々的に、常識ではありえない形でやることが不可欠なので、市民の手には余ると思います。
伊賀市あるいは伊賀上野観光協会として取り組むことが必要で、そのためには財政措置も明示した観光生き残り条例みたいなものの制定が求められるのではないのでしょうか。そのうえで、市民に協力を依頼するという順序だろうと感じます。伊賀市行政や伊賀上野観光協会の腰が引けていては他地域との観光競争に勝つなんてありえないでしょう。
宿泊施設だけ建ててもというのはご指摘のとおりで、まちなかで楽しめる仕掛けが必須になります。昼間のもてなしに加えて、夜は飲食に行けるようなまちなかスポットとセットでアピールすることだ大事だと思います。
投稿: dawn | 2023年1月 9日 (月) 18時54分