ポケットに手を入れる
ずいぶん前に経営関係の講演で聞いた話です。
ある車のディーラーで販売が伸び悩んでいて、その原因をつかみかねているところがありました。
そこの社長は、一度外部の専門家に見てもらったほうがよいと判断し、経営診断を受けてみたようです。
その結果、顧客ニーズにそった車種が取り揃えられていて、広告も打っているし、従業員の顧客対応も丁寧で、特に問題がない。ところが、1点だけ非常に気にかかることとして、指摘がありました。
それは、社長が店にいるときに、寒くもないのにポケットに手を突っ込んだまま、客を案内していたということ。客の目からすれば、社長の態度が横柄に見えたのでしょう。
同じような話が、プロ野球の外国人選手が監督に批判的な行動をしたために登録抹消となり、それを謝るために監督のところへ赴いた際にもあったようです。謝りに来たのに、ポケットに手を突っ込んでいたので、再び監督を怒らせたと報道されていました。
このように、ポケットに手を入れたまま、あるいは腕を組んだまま行動するのは、たとえ無意識ではあったとしても、相手に不快な感情を起こさせるので、特に客商売の場合、慎まなければならないという教訓です。もちろん、これが売上不振やトラブルの原因のすべてということではないと思いますが、重要な要素ではあったのでしょう。
先に書いた社長の場合は、その癖を完全に直すために、上着やズボンのポケットを全て手が入らないように縫ってしまったらしいです。深く反省して即行動に移したのは大したものだなと感心しました。
【↑出典:「いらすとや」さん】
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