新作能「世阿弥」
先日(2013年1月7日)の日経新聞夕刊文化面に掲載されていましたが、世阿弥の生誕650年を記念して、哲学者 梅原猛氏の作品である新作能「世阿弥」が4月に国立能楽堂で上演されるということです。
この作品は古語でなく現代語で謡うのが特色ですが、私が特に着目したのは、梅原氏がこの作品を手がけるにあたり伊賀の旧家に残されていた「上嶋家文書」の記述をもとに世阿弥の息子である元雅の客死についての解釈を施しているという点です。
「上嶋家文書」に関しては、以前のブログにも梅原猛氏の書籍「うつぼ舟Ⅱ 観阿弥と正成」と絡めて紹介したことがありますが、元々伊賀地域は、世阿弥の父である観阿弥が伊賀で生まれ、その創座の地が名張の小波多であるということで、能との関わりはとても深いものがあります。
今回の新作能を契機として「上嶋家文書」を中心に伊賀地域と能との関係に関心が高まればいいなと思います。
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