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2011年5月17日 (火)

「記録よりも記憶」

 近頃読んだ本の中で、いいなと思ったのが、この言葉です。

 これは、「てっぺん」という居酒屋の社長がその著書の中で書いていることなのですが、何らかの競争の中で勝ち抜いて一番になるよりも、人々の記憶に残ることをするのが大事だという考え方です。

 具体的な例として、1984年ロサンゼルスオリンピックの女子マラソンで金メダルを取った選手のことは憶えていないが、脱水症状で倒れこみながらも完走したスイスの選手のことは多くの人の記憶に残っていることが取り上げられていました。

 経営においても、顧客の心に残るような仕事をしていくことが不可欠との気持ちをこめて、このエピソードを紹介されていましたが、このことは店や会社の経営だけでなく、他の様々な組織においても当てはまるのでしょう。

 単に売り上げを伸ばすとか、成果指標を高めるといった同じ土俵で数字を上げることに注力するのでなく、記憶に残したいという思いをもって日々の仕事を進めることが永続につながるのだろうなと思いました。

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コメント

「記録よりも記憶」
いい言葉だし、ステキな考え方ですね

日本や英国では、「1番になる事」も重要だけど
その過程での努力や頑張りを評価するので好きです
「やれるだけの事はやった」「一生懸命頑張った事が立派」という感じです。

でもアメリカでは『1番にならなきゃ意味がない』と考える傾向が強く、好きになれません。

うちの子にはぜひともアメリカ式の考え方に染まって欲しくないなぁと思います。

tomomioさん、コメントありがとうございます。

同じ本の中で、日本で2番目に高い山を知る人はほとんどいないから、1番にならないとダメだという話があって、この本の著者はそれに違和感をもったようです。

アメリカ的な成果主義で1番をめざすのも、ひとつの考えかとは思いますが、tomomioさんが書かれているように、プロセスもきちんと見ていかないと結局長続きしないのでしょうね。

高い目標をもって一心に取り組むことも重要ですが、少し視野を広げて、また長期的な考えをもって、プロセスを振り返りながらというのが大切なのだろうと思います。

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