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2013年1月 2日 (水)

年末年始の読書

 年末年始の休暇は、ぼやっとしていると何もせずにむなしく終わってしまうので、いくつか雑誌や本を読むようにしているのですが、今回印象に残ったのは日経ビジネス2012年12月10日号に掲載されていた「経営の巨人の教えを生かす4―野中郁次郎」という記事です。

 その内容は、医薬品製造販売のエーザイ株式会社が知識創造理論の世界的権威である野中郁次郎氏の理論を経営に取り入れて、実践しているというもの。

 同社の社長が考えるポイントは二つあって、ひとつは「顧客の喜怒哀楽とは、暗黙知※である」ということと、もうひとつは「企業は顧客満足の維持のために存在しており、それを満たせば結果として売り上げや利益がもたらされる」ということです。

※暗黙知とは、言葉や文章で表現することが難しい主観的な知識であり、個人が経験に基づいて暗黙のうちに持つもの。

 実際、エーザイの定款には「会社の使命は患者満足の増大で、その結果として売り上げ、利益がもたらされ、この使命と結果の順序が重要」と記載されているそうです。

 会社の第一の目的は利益を上げることではないとするこうした姿勢に卓越性を感じますし、途上国での将来の顧客増を期待してのこととはいえ、40億円ものコストがかかる「リンパ性フィラリア症の薬を価格ゼロで提供するプロジェクト」を進めていることも夢があっていいなと思いました。

 なお、余談になりますが、三十数年前 私が学生のころ、野中先生の夏季集中講義を受けたことがあって、分厚い英文の資料をもとに短期間でレポートを提出せよとの課題に苦労した憶えがあります。最も印象的な講義のひとつです。

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